キューティクルはなんか聞いたことあるけど… 実際髪ってどうなってるの?分かりやすい髪の構造

髪について

みなさんキューティクルという言葉は聞いたことありますよね?
そう髪の表面を覆っているやつです

でもその中がどうなっているか知っている人は少ないと思います
もし知っていたらあなたは美容通ですね

知ってる人はおさらいとして、知らない人はこれを知ると髪のケアについて理解が多少深まるかなと思いますので最後までお楽しみください

髪の3構造


髪はざっくり分けると外側から順に【キューティクル】【コルテックス】【メデュラ】の3層でできています

よくある例えだとのり巻きですね
分かりやすいのでのり巻きに例えつつ簡単に説明していきます


キューティクル

これはのり巻きでいう”海苔”です

キューティクルは無色透明のウロコみたいなもので1枚で毛髪の外周を包みながら
タケノコの皮のように重なって髪全体を包み込んでいます
一般的に重なるキューティクルの枚数が7~10枚程度で硬毛
3~5枚程度で軟毛になり個人差があります

海苔を重ねると硬くなりますよね?
そのようなイメージです

透明なので海苔みたいに黒くはありませんが

また水を含むと髪が膨潤しキューティクルが開き髪の栄養が抜け出ます
そして濡れていると髪は何倍も弱くなってしまうため摩擦などの刺激が加わると簡単に傷ついてしまいます
これが美容師さんのよく言う『お風呂上がりにすぐ髪を乾かしてくださいね』につながるわけです

乾かす時も重要でキューティクルは毛先の方に向かって流れているので

毛先の方からドライヤーを当てるのではなく根元の方から当てることでキューティクルがキレイに閉じツヤを出すことができます
さらに冷風を当てると髪が引き締まりより艶やかな髪になります


【コルテックス】

これはのり巻きでいう”ご飯”です
コルテックスは繊維状なので形としてはパスタですがわかりやすくご飯でいきましょう

コルテックスは繊維状の束とそれを取り巻く構造でできていて髪の85〜90%を占めています
この部分のタンパク質・脂質の構造や水分量が髪の柔軟性や太さに影響します
また、メラニン色素は主にこの部分に含まれていて、その種類と量によって髪の色が決まります

キューティクルがダメージを受け穴が空いたり剥がれたりするとコルテックスが剥き出しになります
これを放っておくとどんどん栄養が流れ出てスカスカになってしまい元気のないパサパサの髪になってしまうので気をつけましょう


【メデュラ】

これはのり巻きでいう”具”です

メデュラは海綿のように空間が多く存在する多孔質状の構造をしており
キューティクルやコルテックスのように規則的な構造をしておらずスポンジ状ケラチンともいわれる不規則なケラチンや多くの空間から構成されています

また、キューティクルやコルテックスと比べて脂質が多い場所ではありますがメデュラは毛髪に必ず存在するわけではなく具なしもあります
その存在の仕方も非常に多く、1本の髪でも部分によってパターンは異なるそうです

不思議なことにダメージを受けるとスポンジの中の空間の割合が増加するみたいで
働きはよくわかっていないみたいですが、膨潤や収縮する際の緩衝スペースや大きな空洞を有する動物の毛では断熱効果に役立っていると考えられているそうです

まとめていて感じることは”謎”です

なぜないところがあるのかなぜダメージを受けると空間が増えるのか…
これはそっとしときます…


最低でもキューティクル、コルテックスが頭に入っていてダメージが気になる人は

『リンスはキューティクルの表面だけに軽くつくから栄養の補充という意味では効果は薄いな』

『トリートメントはコルテックスに栄養を入れてからキューティクルを整えるから栄養も補充できてツヤも出るだろう』
などヘアケアの理解が少し深まり自分でケアアイテムを選択できるようになりますね

もっとこの3構造を理解したい方は
こちらをご覧ください
ほとんどの美容師も知らないマニアックなことがまとめてあります
私自身もまとめるまで知りませんでした…笑

 

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